昨日、前の職場での飲み会があったので、実家に帰ったのですが、家族は田舎に帰省しており、家には誰もいませんでした(笑)
そんなこんなで、喘息と戦いながら、夜を過ごし、今帰り路です。
歩いて駅まで向かっていると、神がかったシーンに遭遇しました。
後ろから、まだ補助輪を外したばかりくらい不安定な自転車を漕いだ小さい女の子と、その少し後ろを自転車で併走する母親。
どうやら二人は「しりとり」をしながら自転車を進めてるようで、丁度、近くを通った時、
母「ぶどう」
子「うま」
と聞こえてきました。
次はお母さんのターン。
母「ま、ま、まなざし!」
へっ?
しりとりって名詞でするもんじゃないの?
「まなざし」が名詞か動詞か何詞か知らんけど、かなり鋭角な答えに驚愕しているのも束の間、女の子は素早く、
「しらす」
と返した。
小さい女の子が「しらす」みたいな大人向け食べ物で答えた事にびっくりする余裕は俺にはないくらいのタイミングで、前から車が走ってきた。
お母さんが
「ストップ!」
と声を張って、女の子はペダルに置いていた両足を地面に着地させ、停止した。
その後、女の子が「プリン」と答えて、しりとりが終わってしまったのかどうかは、分かりません。
自転車二台に追い越されるほんの一瞬の出来事です。
もしもあの時、まさかの「まなざし」を母親が出さずに、流れが変わってたら、あのタイミングで「ストップ」にたどり着いただろうか…
自動車社会の恐怖と、母親の愛を垣間見ましたとさ。