たぶん小学生の低学年くらいの頃だったと思う。
家から歩いて5分ほどの近所の床屋に出かけた親父が財布を忘れたってことで、普段ほとんどみたことがない、聖徳太子の印刷された暗い色のお札を床屋まで持っていく役割を母は僕に託しました。
床屋の前に到着し、ポケットを確認すると、その五分ほどの道のりで、僕は、そのお金を落としてしまい、顔面蒼白になり、必死に来た道のりを探しました。
しばらくアスファルトとの睨み合いをしていると、無事見つかったと覚えています。
記憶はあいまいですが、散髪してる間に見つかったのだから、きっとわずかな時間
だったのだと思いますが、幼い僕には、当時、貧乏とまではいかないとはいえ決して裕福ではない家庭だという事を幼心にわきまえていたので、一万円というのは大金だと把握していたし、その大金を失ったという恐怖と不安から、見つかるまでの時間は、ものすごく長い時間だったような印象です。
次第に大人になっていき、一万円札に触れることも珍しくなくなった思春期。
「あの時のことめっちゃ記憶に残ってるけど、一万円を運ぶだけやのに、あたかも数億円を運んでるような緊張やったなぁ…もっと大人になれば一万円も大した額じゃなくなるんやろな…」
とか思ってたけど………
やはり31歳になった今も、数億円の緊張感こそ無いものの、「一万円」って大金よね。。。。
と思う2008年の年の瀬です。
来年こそは億をかせげる器になりたいなwwwwww