東京以外に住んでる人の中に、「東京は大都会で人と人との交わりもない、他人に一切干渉しない冷たい街」みたいなイメージあると思うんです。「隣は何をするひとぞ?」とか言いますし。
実際、おれもそう思ってたし。
でも、実際は2014年の東京にも全然人情あふれる部分はたくさんありますよね。
さっき渋谷apple storeで割れたiPhone6を直してきたんですが、僕基本的に歩くの大嫌いなので、駅まで歩くのしんどいなとか思って、appleストアの目の前がバス停なので、そこから乗れば、電車よりは少し時間かかるけど、僕の家のすぐ前までそのバスは行ってくれるので、歩きたくないしバスに乗ろう。と丁度やってきたバスに乗車しました。
ひとまず座って、今まで使ってたケースでは、画面割れすることは実証済みなので、オススメされた新しいケースに装着する作業を座席でしていると、隣に座った一人の年の頃なら80歳弱くらいのお爺さんが「それで、インターネットやら出来るの??」と俺に声をかけてきた。
見てみると、いい感じに色落ちしたリーバイスのデニムパンツを履き、原色の緑のナイキの古着ジャージに、なんらかのメジャーチームの野球帽(無知ですみません)を被った、普通におしゃれなアメカジスタイル。
「私もインターネットやりたいけど、やっぱ難しいでしょ?なんかセキュリティを守ってくれるどうとか今は安心だとかいうけど、やっぱり信用しきれないよね。」と。
そこから、メジャーリーグの野球の話をたくさんしてくれたり、「今は時代が変わったよね。私の若い頃ね・・あ、ここで大声で話すような内容ではないんだけど、(と、ここから僕に耳打ち)猿がねマスターベーション覚えたら死ぬまでし続けて、死んじゃうっていう話とかあるじゃない?(耳打ちここまで)
そんな話とか男は大爆笑してたけど、女性は頬を赤らめて下向いちゃってたんだけど、今の子は男と一緒に笑うもんね」という謎の時代論や、どうやら家にCSを入れてるらしいが、楽しみにしていた昔の番組の再放送がテレビ局の予算の都合で終わったから、今はDVDを手に入れて楽しんでる。。とか。
どうやらその老人、ずっと独身らしく「好き勝手やってきたから、ずっと独身でさ。でも、人の子供見たら、子供は可愛いよねとか思うよね。」「ずっと若いつもりできたけど、老いは辛い」
「若者に座席を譲られた時に、初めて自分は老人だと思われてると自覚した」
という話など、たくさん面白い話を聞かせてくれた。
そのお爺さんが去り際に、小声で「でもね。野球とかテレビとか、娯楽に夢中になってると、まだまだずっと元気に生きてたいな!と、とても生きる意欲にあふれるんだよね。」といい、「君もずっと元気で暮らすんだよ!」と言い残し、幡ヶ谷で降りていかれた。
基本的には、話好きのおじいじゃんだったので、終始聞いてるだけだったけど、すごくほっこりした素敵な時間だった。
iPhone新しくなって、設定していない状態だったので、することも全くなかったので、良い時間潰しにもなったし。なんだか幸せな気持ちだ。
あんなハイカラなお爺ちゃんなら、きっと家にCDプレイヤーくらいあるだろうから、カルメラのサンプルでも渡して自己紹介でもすればよかったなと、少し後悔。
東京も捨てた街じゃないなと改めて感じた。またさっきのお爺ちゃんに逢いたいな。。