グリル喫茶K
グリル喫茶K

グリル喫茶K

HIDEYAくんのブログにも書いてた、昔梅田でバイトしてた頃、毎日のように通った梅田芝田エリアにある「グリルK」「庵」。
ヒデヤブログ

「庵」のダシが本当に美味い。カツ玉、おろしとんかつ、カレー丼が大好きでよく食べてた。
この店のおっちゃんは毎日ランチタイムになると、ドアの外に立ち「すいてるで!」とキャッチセールスの様に呼び込みをする。
そして、そのすいてるに釣られて店内に入ると、混雑してて相席だったりする。
おっちゃんの「すいてる」は、座席に空きがあるという意味なのだ。
毎日外で呼び込みするもんだから、気分によって、違う店を選ぶ日は、そのおっちゃんの前を通って、呼び込みを無視して別の店に行かないといけない。とても気まずいのだ。
通い始めた頃、毎回100円引き券をくれる。なので会計時にそれを使う。そうするとまた新しい100円引き券をくれる。それを次の機会に使う。とても無駄な行為なのだ。
いつの頃からか、もはやそれが無駄だと、おっちゃんも気づく。
すなわち、行くだけで、すでにメニュー価格から100円が引かれた会計になる。
でも、全員が全員の顔を把握しているわけでもないので、ひとまず来た人は100円引きなのだ。
今度はメニューの意味がなくなっているのだ。
そんな不思議なお店だ。

http://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27027817/

グリルKは、完全に夜はスナックで営業しているオジサンとオバサンがついでにランチもやってる感じだ。
このお店、全30席弱ある大きめのフロアをオジサン、オバサンの二人で回している。
でも、ランチタイムは満席のことも多い。おいおい、この感じ二人で回せる?と心配になるくらいだが、この二人、とても効率良く店を回せており、待たされすぎることもない。
どうみても夫婦に見えるこの二人は、実は他人だそうだ。勝手にこの二人の関係に妄想が膨らむ。笑
このお店のおばちゃん。基本的に知らない客には愛想が非常に悪い。
「いらっしゃい」も言わなければ、水も出さないし、オーダー聞きにきても、目で「言いなさい」を訴え、注文すると、確認どころか、返事もせずに厨房へ向かうので、まぁ、基本的に無言なのだ。そしてムスっとしている。
通い出した頃は、非常に感じの悪いオバちゃんのいる店という印象だったけど、ボリュームたっぷりのランチが美味しいので、通っていた。
いつの頃からだろう。おばちゃんは僕らに対し(特に僕にw)、行くたびに全力の笑顔で「いらっしゃい」を言ってくれるようになった。
「最近グリKのおばちゃん、めっちゃ愛想よくなった!」ともっぱら話題だったが、初めてくる客には基本的に無視なので、すなわち常連だけにデレを出してくれるツンデレガールなのだ。
素早く店内を回すために、基本的に片付けはピークが終わるまで後回しなので、一旦カウンターに置いておくので、カウンターに食器が山積みになる。
僕らは、自分たちが座る場所を確保するために、まだテーブルに並んだままの、前に座ってた客の食器をカウンターまで運んであげたりの手伝いもしたりしてた。

おばちゃんは、これで最優先(店内を円滑に回す事)の仕事に取りかかれるのだ。
広い店を二人でずっと回してるから、ずっと忙しそうなのだ。
食事が終わって会計してほしい僕らと、まだ他の客へ品物を出したりする作業に追われてるおばちゃん。
いつの日からから、いつも基本的に全開になったレジを指差し「兄ちゃん、自分でお金レジにいれてお釣りとって帰って!」と言われるようになった。
こちらも、変な風に思われるのも嫌なので、フロアをうろうろする忙しそうなおばちゃんに、「おれ、日替わりやから600円やから、1000円いれるから400円もらうで!!」と大声を出し、おばちゃんに掴んだ400円をアピールしてみる。がしかし、おばちゃんは見てもない。苦笑
この段階を僕らは「究極のデレ」と呼んでいた。
ここは昭和の下町ではない。日本で二番目の都市「大阪」のメインエリア梅田ある店だ。
地域の栄えてる場所にしかできない、梅田ヨドバシカメラもすぐそばという都心部だ。
新しくバイトにきた新人は、おのずとみんなそのデレを目指すのだ。笑

この店、基本的にボリューミーで、一口カツ、からあげ、エビフライ、冬はカキフライが美味しい。
一口カツは、絶対に一口では食べられない三口カツくらいが3枚だったか4枚にデミグラスースが微妙に足りないくらいの量がかかってる。パンチ力がありすぎて僕たちは「パンチカツ定食」と呼んでいた。
からあげはポン酢がオススメだ。
エビフライは、通常価格700円で3本乗っている。日替わりランチに選ばれたメニューは通常価格より100円安くなるシステムなんですが、エビフライの時は600円になってると同時に、エビが2本になる。苦笑
ちなみに近くに場外馬券場があるので、土日は、そんな感じのオッサンの溜まり場になってるので、回転が遅くなるから、平日に食べれるようなメニューは一切存在しなくなる。焼きそばとコーヒーしかなくなるのだ。笑
そんな不思議なお店「グリル喫茶K」。バイトやめてからも、年に一回くらい行ってたが、最近行けてないから、行きたいなぁ。
しかしランチタイムに梅田にいる機会が少ないから、なかなか難しいな。
グリル喫茶K
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27037372/